『経験・言葉・虚構』(1)

私が開高です。

この会場で話をするのは四年ぶりになりますか、
「輝ける闇」という小説を書いたときにも出てきたんですが、
それからあっちゃこっちゃまた外国をほっつき歩いて、
やっぱり戦争が多かったんですけれども、
それから書斎に戻って一切合切もう放浪はやめた、
というので小説を書きにかかって、
随分手前味噌になっちゃうんですけれども苦しい思いをさせられたんですが、
歳をとるにしたがって小説は難しくなっていくような気がします。

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