『経験・言葉・虚構』(13)

だけど、
【 家帰って戸を開けたらこれくらいの虫がいました 】
とゆうのはこれは何だ、
と僕はいうんですけどね、
空間衝動ではない、
時間衝動ですらない。
未だに僕はこれがわからないんで、
謎のように漂っている。
スフィンクスがその下を通る軍隊‥
じゃない人間に謎を投げかけて困らせた、
という話がありますけども、
そのスフィンクスの謎の一つの
筆頭はこれじゃないかと思いたくなるくらいなんで。

どうすればこうゆう物の感じ方、
考え方というものが出てくるのか、
柳田邦男さんが生きてらっしゃったら、
早速とんでいって尋ねたいところなんですけれども、
それでそのプリンストン及びハーバード兼東大に、
「これはいったいどうゆうこと?」
と聞くんだけど、
彼らは呆然としたまま、
「どうゆうことかわからない、とにかくそうゆうことだ」
と言うんですね。

もし世界民話コンクールというものをやったならば、
ちょうど真ん中へんくらいまできて、
審査員がたるんだ頃にこれをポッと出せば、
一発で一等になれるんじゃないか
とゆうふうに私は思うんですね。

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