『経験・言葉・虚構』(8)

今日話することも、
今私は小説が終わった後で、
次の小説にかかる前でブランクの段階にあるわけで、
こうゆうことをしゃべるのかもしれないですけれども、
言葉とか虚構とかいうことを考える度に一つのことを思い出すんですね。

どうゆうことかといいますとね、
私は奄美大島へ行ったことがあるんです、
何度も行ってるんですけども、
あの近くには島がいくつもある、
徳之島とか永良部島とかいくつもあるんですけども、
その喜界島だったか沖永良部島だったか、
そこへ私の友達の言語学者が住み着きまして、
テープレコーダーを持って民話を採集にいったんですね。

その奥さんというのがアメリカ人で、
プリンストン大学を出てて、
背は低いけれども、
日本語は私より達者なんですが、
この二人組がその島に乗り込んだわけですね。

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