『経験・言葉・虚構』(3)

最近おそらく平和が続いているせいではないかと思うことにしているんですけれども、
言語論というのが旺盛活発に、
特にヨーロッパとアメリカで行われていて、
言語とな何ぞや、
ということが研究がされているんですけども、
これが実によくわからないんですね。
色んな説があって、
どれもみなひとつづつ、
少しづつはあたっている。
しかし完璧と思えるものがない。
おそらく今後何十年かかっても完璧というふうなものは
出てこれないんじゃないかと思うんですね。

それはなぜかといいますと、
言語という活動が、
つまり人間の一番根源的な
暗い部分から、
陰の部分から出てくる衝動で、
容易なことでは光を当てることができない
からじゃないかと思うんです。

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