『地球を歩く』(4)

それでまぁ私は30代、
現在53歳をもうあと何日かで終わりつつある波間に没する世代なんですけども、
会社行くと窓際ですけれども、
30歳ぐらいからいくらか生活にゆとりができたのと、
それから日本経済が復興してきて、
国庫にいくらかドルが貯まるようになったんで、
外国へも行けるようになって、
それからほっつき歩くようになったんですが。

まぁこのごろよく言われるのは、
「地球は狭くなった」
という言葉なんですけれども、
成田を飛び立ってウトウトしてるうちに、
目が覚めたらニューヨークに着いてたとか、
パリに着いてたとこいうことになるわけですね。
それでおっかなびっくりニューヨークへ入ってく、
パリへ入ってく、
で飲んだり食ったりしているうちに、
フランス人もアメリカ人も同じじゃないかということを発見する。
やっぱりマクドナルドのハンバーグがあったりして、
「人間どこ言っても同じやなー」
とゆう風な感銘を抱いて帰っていく。
それで地球は小さくなった狭くなったと、
コミュニケーションと運搬の手段の発達のおかげで
そうゆうことが言われるようになったんですが、
もう一方よくよく立ち止まって物事を見直してみると、
「ほんまに小さくなったんやろか」
と言いたくなることも多いんですね。

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