『地球を歩く』(16)

それでそこまで行くのにどうするかというと、
飛行機で行くんですが、
DC3という飛行機があるんですね。
今は同じ会社でつくっているジェット機がDC何とかというんですが、
これは3番。
第二次大戦を描いた映画をご覧になってると必ず出てくるんですが、
プロペラ二つでですね、
ちょっとこうゆう風なとまりかたをするんです。
輸送機に使われることが多いんです、
爆撃機にも使ってましたが、
大変によく出来た飛行機なんだそうで、
ワシントンのスミソニアンの博物館に行くと、
天井からワイヤーで吊るしてある、
あんまりよく出来た飛行機だからというんで。
これが第二次大戦中に活躍してですね、
その後民間の輸送機にちょっと使われたんですが、
ジェット機が登場したんで全部退場して、
どこ行ったかというと、
アフリカやら南米に払い下げられたんです。
アフリカやら南米の軍隊が使ってて、
またこれを払い下げて、
民間へ払い下げた。
ヨレヨレのクタクタ。
いくら元つくられたときは名機だからといったってですね、
もう5.60年になるんですからね、
直す故障したってパーツがないというんです。

この飛行機を一台、
空港に客寄せにかわい子ちゃんを一人、
こうゆう風なぐらいで、
パイロットが一人もしくは二人、
これで飛行機会社が出来るんです。
ものすごい名前がついてる。
「エル・コンドル」とかね、
「エル・ソル」太陽ですな、
そうゆうのが看板が空港へ行くとずらーと並んでる。
みんなかわい子ちゃんがこちら見てニコニコしてる。
でどれ見てもDC3なんで、
どれ乗っても同じやないかというので、
いい加減なところを選んで乗るわけなんです。
危ないことおっかないことったらありゃしないんですけども、
そんなこと言ってられないというわけなんです。

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