『地球を歩く』(24)

で枯れ葉になってカサカサの砂の上にたまっていく。
でジャングルの日陰があるからいくらかのお湿りで木の葉が腐る。
それで腐葉土がいくらか出来る。
ところが雨がきて、
水かさが増して、
それをかっさらっていく。
単にお日様がささなくても大地はカサカサに干涸びてるわけなんです。
数億年かかって。
それを切り倒すとどうなるかというと、
極わずかしかない土壌の、
土のなかの成分が全部日光で分解されて空中へ、ポッ。
風と共に去りぬとなる。
で同時に土がカチンカチンに固くなって、
ラテライトと言いますけど、
レンガのように固くなっちゃうわけです。
第二次植林といって、
木を切り倒したあとへすぐ木を植えるということをやっても追っつかない。
日光が激しすぎる。
それから切り倒す面積が一度に大きすぎる。
ブルドーザーでボリボリボリボリっとやってしまいますから。
だから数億年かかった森林を一晩のうちに切り倒してしまう。
それで一晩のうちに数億年かかったアマゾンのジャングルが、
数億年かかったサハラ砂漠と同じ砂漠が出てくる。
これが広がる一方なんですね。
どうするかというんで、
だんだんだんだん偉大な国にいながら、
無資源国の日本にいるような恐怖に襲われてくる。

それでですねアマゾン川が世界に貢献してるのは真水です。
世界中の海へ注ぐ、
世界中の陸地から押し流してくる真水、
これのうちの1/5か1/4か、
それくらいの量の真水をアマゾン川一つが海へ注いでるわけです。
で海を養ってるわけなんですが、
同時に膨大な量の酸素をもつくってる。
ごぞんじのように木が炭酸ガス呼吸をしますから。
そうするとですね、
その木を切り倒すということは、
砂漠を生むということであるが、
同時に酸素の発生源をなくしてしまってることであると。
こうゆうことになってきますね。
エラいことになるんやないかと私は思うんですが、
戦々恐々として帰って来たんですけども、
そのことは本に書きましたけれども。

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